■自動車オーナーにとって定期的にくる車検
昨年の自動車販売台数の上位にはミニバンタイプの車が多く見られました。使い勝手が良く、居住空間も広めになっており、家にいるときと同じくつろぎを与えてくれるのが支持されている理由の一つではないでしょうか。ミニバンタイプに限らずいろいろな車がありますが、自動車を所有していると定期的にくるのが車検です。
車検とは、個々の自動車が道路運送車両法の保安基準に適合しているかどうかを、国が一定期間ごとに検査するものです。この検査に合格していなければ運行することはできません。
■車検の更新方法によって金額に差がでる
業者に車検を依頼する場合、おもに次のいずれかで更新できます。
●ディーラーや修理工場に依頼する
どちらの方法でも車検を更新できるのですが、支払い総額で差がでてきます。どうして同じ車検を依頼したのに料金が違うのでしょうか?法定費用(重量税・印紙代・自賠責保険)は車種ごとに一律で決まっていますので、その差はおもに整備料金にあります。
■定期点検整備とは
自動車の使用者は、自動車を点検し必要に応じて整備することにより、道路運送車両法の保安基準に適合するように維持しなければならないこととされています。つまり、自動車を常に適正な状態に維持するための日常の点検や定期点検整備が自動車ユーザーに義務付けられているのです。
■車検のときの整備料金に含まれる価値
車検とは、検査時点で保安基準に適合してるかをチェックするものであり、その後の保証をするものではありません。極論すると、車の状態によっては法定費用だけで車検は更新できるのです。そこで、保守管理の観点から車検とは関係ない箇所の整備をどうするかが、前述の整備料金の差になって表れます。
ディーラーや修理工場に車検を依頼したときは、車検後も適正な状態をある程度維持するために、車検とは直接関係ない箇所の整備をすることがあります。つまり、ディーラーなどに車検を依頼するということは、それなりの整備料金を払って、ユーザーに義務付けられている保守管理の一部を委託することと言えるでしょう。
また、当社はディーラーから委託されて車検代行(この場合はユーザー車検ではありません)を行っていますが、新車から定期的に整備をしている車は、10年 20年経過しても好調を維持しています。今の車を長く(初年度登録から10年以上)乗り続けるのでしたら、費用はかかりますがディーラーなどに任せるほうがいいでしょう。
対してユーザー車検代行業者に車検を依頼するときは、保守管理の観点から「自分で整備する」または、「車検とは関係ない不具合箇所を説明して整備も依頼する」ということが必要になります。使用頻度が少なかったり、自分の車の状態(過去の整備など)を把握できている場合は最小限の出費で済みますので、ユーザー車検代行業者に依頼する方が車検費用の総額は安くなる場合が多いでしょう。また、予算の都合から安く済ませたい時などに、最低限必要な整備箇所を指摘してくれるユーザー車検代行を利用する方法もあります。
■弊社では以下のような方々からお問い合わせいただきます
●自分で簡単な整備・点検はできるので車検更新だけ依頼する
↑
時間がない
●整備はディーラーや修理工場で実施し車検更新だけ依頼する
↑
保守管理は専業に任せて、少しでも安く済ませる
●整備は後で実施し、とりあえず車検だけ更新する
↑
現車を長く乗る予定がなく、極限に安く済ませる
自分の車の保守管理をどうするか、または、これから今の車をどれくらい乗り続けるのかという観点で、車検の更新方法を選ぶのも一つの基準でしょう。
■自分の車の使用状況に合った車検更新を
以下の条文は平成7年7月に一部改正され、施行された道路運送車両法の一部抜粋です。
●自家用乗用自動車の6ヶ月点検の義務付け廃止
●定期点検項目の簡素化
●定期点検整備の実施時期は検査の前後を問わないこと
これらは、自動車の性能が著しく向上したから見直せたものです。少し古いデータですが、平成8年7月から平成9年6月までの1年間のユーザー車検のうち、検査の合格率は約75%です。不合格の約25%も専門業者が関わっていれば、大多数が合格していたものと思われます。検査ですからすべての車が合格するわけではありませんので、オーナー自身が車検のために平日に時間をつくって、不合格になるリスクを考えれば、専門業者に依頼するほうが得策ではないでしょうか。
現実として整備をしなくても検査に合格することもあるのですが、車は部品の集合体ですので最低限の点検は必要かと思われます。そこで、当社ではお客様のご要望に応じて整備をし、それぞれの車に合った車検更新の助言をしていきます。
株式会社 R・WORKS
代表取締役 山本 竜太郎
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